宇宙の科学1 6回目 2006.5.16.
恒星「 冬の星座」
1。等級について
1等星と2等星の差は2.5倍。(5等級で100倍明るさが違う)
2。距離の測り方について
年周視差 (三角測量)
近い星 バーナード星(2番目に近い星。見かけの動きが一番大きい。)
距離が分かると、本当の明るさが分かる。
ヒッパルコス衛星
3。星の色と本当の明るさ HR図 (ヘルツシュプルング=ラッセル図)
4。主系列
恒星は「太く短く、細く長く」。
質量 明るさ 寿命
エータカリーナ 100 1000000 100万年
シリウス 2 10 20憶年
太陽 1 1 100憶年
バーナード星 0.1 0.0005 2兆年
質量が太陽の2倍のシリウスは、燃料が2倍あるので太陽の2倍の長生きかと思いきや
明るさが太陽の10倍の浪費家なので、寿命は太陽の1/5の20億年しかない。
L = M^3.5
5。「銀河の腕のなぞ」
銀河の星は、おのおの銀河中心の周りを回転している。
中心近くでは速く、遠くでは遅い。
太陽あたりで2億年で1回転。すでに50回転以上もしている。
銀河の腕が紐のようなものなら、とっくに絡み付いているはず。
銀河の腕は密度波である。
ガスの密度が濃いところがあるとそこに星が集まる。(交通渋滞みたいなもの)
ガスやチリが圧縮されて星が生まれる。
明るい星は特に目立つので、密度の濃いところが明るく見え、腕として見える。
明るい星の寿命は短く、腕を通過する前に一生を終わる。明るい星があるところが腕として見える。
腕の外では、明るい星がなく暗い。
いろんな光で見た天の川。赤外線ではバルジ
(銀河中心付近の膨らんだところ)が見える。
我々の銀河。2000億個の星々。オリオン
腕には、リゲルやベテルギウスやオリオン大星雲などがある。
我々の銀河系は(棒)渦巻き銀河で、差し渡しは10万光年。約2000億個の星からなっている。
太陽は中心から2万8千光年離れたところにある。
太陽は今オリオン腕の中にあり、明るい星も多い。
またオリオン大星雲などの星が生まれているところも近くにある。
もう1000万年くらいでオリオン腕を抜けだすだろう。(渋滞通過)
周囲に明るい星がなくなり、星空もさみしくなることだろう。