宇宙の科学2  2回目  2002.4.19.

1.「宇宙」とは
漢字の意味
「宇」は空間を、「宙」は時間を表す。
この世の中は、前後、左右、上下 + 時間 の4次元です。
待ち合わせの例
 「サンシャイン60(前後左右)の地下1階(上下)のエレベータの前に午前10時(時間)に。」

英語の意味
space   空間
cosmos  惑星など秩序正しく動くもの
universe 1つしかないもの

宇宙にもいろいろ
スペースシャトル   人間の行ける宇宙 space
惑星         探査機の行ける宇宙 cosmos
恒星、銀河      望遠鏡で観測できる宇宙
ビッグバン      理論で考えられる宇宙 universe
子宇宙、ワームホール 理論で推測できる宇宙
創世記、古事記    宗教

2.時間について
1日 
日の出から日の出まで。だが、春は、日の出はだんだん早くなるから、この定義ではよくない。
江戸時代は日の出が卯の刻、日の入が酉の刻であった。
夜を6等分、昼を6等分で時間付け。
深夜が子の刻、正午が午の刻。正午より前は「午」前、後ろは「午」後。
春分の場合、子の刻は0時から2時まで。その間を4つに分け、子1つ(0:00)、子2つ(0:30)、子3つ(1:00)、子4つ(1:30)とした。
よって丑3つ時は、春分の場合には、午前3時。(2時とする説もある。)
夏は夜の時間間隔は短い。

よって1日としては南中から南中までの方が正確。しかしこれも季節により前後するので、その平均を1日とする。
地動説的に言えば、地球の自転+地球の公転の1日分。
絶対空間に対する地球の1回転は23時間56分。
太陽は星空中を1日に約1度動くので、太陽が再び南中するまでには、その 分、余計に回転しなければならない。それが4分=(1/365)*24*60。

1秒
もとは人間の脈拍。心臓の鼓動程度の時間で世の中を認識している。
133Cs(セシウム133)が9192631770回振動する時間。原子時計。
この定義で1日を計るとだんだん長くなっている。それで1年に1,2回「うるう秒」を入れている。

1年
太陽が星座の中をめぐり、1周する時間。地球の公転。
さそり座、いて座。 星占いのさそり座は10/24から11/22生まれ。次のいて座は 11/23から12/21。太陽は右から左へ(西から東へ)星座の中を動いていく。(プリント)
さそりやいては夏の星座です。夏の星座とは、夏の夕べに見えている星座です。
太陽は秋から冬にかけてそれらの星座のところにいます。
黄道12宮はそうやって太陽が通り過ぎる12個の星座。

1年は365.2422日。地球の太陽の周りを回る公転で決まっています。
1日は地球の自転で決まっています。
公転と自転はなんの関係もなく、各自自分の好きな回転をしていますから、 二者は整数比になるわけはありません。

1年が約365日ということはエジプトの頃から分かっていた。

ユリウス暦 BC46年にユリウス-シーザーが定めた暦。4年に1度のうるう年。
すなわち1年は365.25日。正確な1年とのずれは、1年間に0.0078日。
すなわち1000年間に7.8日ずれる。ずれは小さいように思えるが、1600年もたつと 問題になってきた。

グレゴリオ暦 1582年グレゴリオ13世が定めた。
基本は4年に1回のうるう年。でも100年に1回やめる。でも400年に1回はやる。
2000年はその例外でうるう年であった。
すなわち400年に97回のうるう年。1年=365.2425日。正確な1年とのずれは、 1年に0.0003日。つまり3000年で1日ずれる。まだ始まって400年なので あと1100年くらいは今のままで大丈夫。

3.昔の人の宇宙
プリント
チグリス-ユーフラテス
60進法
太陰暦
1週間
羊飼いが星座

エジプト
太陽は神
昼の舟、夜の舟
太陽暦
ナイル川の洪水
夜明けにシリウスが見えた日が1年の始まり(洪水期の始まり)

両方、乾燥地帯で毎日星はよく見える。

インドの宇宙観
須弥山、大地、象、亀、蛇

エラトステネス 地球の大きさを測ったギリシア人

4.サロス周期 ---これさえ知っていれば卑弥呼になれる---
サロス周期 6585.32日ごとに似たような月食や日食が繰り返すという周期。
18年11日8時間(間にうるう年が4回あった場合)
18年10日8時間(間にうるう年が5回あった場合)
例 A君が生まれた1985年5月4日には20時に月食があった。この月食の1サロス周期後の月食はいつか?
 1985年5月の18年後は2003年5月。
 その間にうるう日は、1988, 1992, 1996, 2000の4回あった。
 よって18年11日8時間なので、2003年5月15日28時=2003年5月16日4時
 プリントの表を見るとちゃんと月食がある。

日食や月食は、地球の周りの月の公転、太陽の周りの地球の公転なので、地球の自転とは関係がない。 上記の時刻に夜であれば、そこからめでたく月食が見えることになる。 その時刻に昼であれば、アメリカに行くか、地面の下を見て月食を想像するかしかない。