Archive for the ‘Uncategorized’ Category

ベテルギウスを公開リストに加えました

Friday, January 20th, 2012

オリオン座のベテルギウスは年老いた赤色超巨星で、ここ100万年以内に星の死である超新星爆発を起こすと考えられています。地球からの距離が640光年と非常に近く、もし超新星爆発が起こると可視光では半月より明るく輝くと期待されています。

MAXIが観測しているX線でも短期間に非常に明るく輝くと予測しており、その観測データは大変貴重な物となるでしょう。現在のところ、ベテルギウスからのX線は検出されていませんが、もしかしたら明日起こるかもしれない超新星爆発を確実に捉えるため、日々の公開リストに追加しました。

ベテルギウスから放射されているX線の明るさの変化

ベテルギウスから放射されているX線の明るさの変化

グラフは、公開ページで公開しているベテルギウスから放射されたX線の明るさの変化の図を添付したものです。(現在は0に張りついており、有意なX線は検出されていない。時々外れている点は、国際宇宙ステーションの太陽パドル等によってノイズが変化したなどの要因で自動データ処理に失敗しているため。)

横軸は、MAXIが観測開始した2009/8/15日から現在までの修正ユリウス日。

4段のグラフは、それぞれ観測エネルギー領域が異なるもの。上から全エネルギー域(2-20keV),低エネルギー域(2-4keV),中間エネルギー域(4-10keV),高エネルギー域(10-20keV)となる。

公開ページのURLは下記の通り。

http://maxi.riken.jp/top/index.php?cid=1&jname=J0555+074

我々が生きている間に起こる可能性は低いと思われますが、運が良ければ今世紀最大の天体ショーが見られるかもしれません。

この事はMAXIサイエンスニュース39号として、こちらで詳しく書かれています。

2012/01/26 グラフ追加

活発な太陽

Wednesday, September 28th, 2011

面白いX 線画像がとれました! せっかくなので科学成果ではありませんが、ニュースにしました。

最近、太陽の活動が活発です。

上の図はMAXI が観測した2011 年9 月24 日、1 日分のX 線全天画像です。赤が低いエネルギーのX 線青が高いエネルギーのX 線緑がその中間と、3色で色づけしています。

図中右上のが太陽のある位置です。太陽を直接観測すると観測装置がダメージを受けてしまうため、観測しないようにしています。

それにもかかわらず、太陽の周りには低いエネルギーのX線があふれ出しているように見えますね。

また、図中の左側には2本の赤いラインが見えます。これは宇宙ステーションの太陽電池パネルに反射した太陽X 線です!太陽活動が活発だと時々見えるのですが、ここまではっきり見えたのは今回が初めてです!

太陽は現在、11 年周期で訪れる活動の極小期から極大期になる途中です。今後ますます活発な姿を見せてくれるでしょう。

MAXI にとってはありがたくない事ですが・・・。         T.Y.

X線連星パルサー GX 304-1 の増光を捉えました

Friday, December 10th, 2010

MAXI の GSC はX線連星パルサー GX 304-1 の新たなX線増光を検出しました。下の図は、GX 304-1 の光度曲線を軌道周期(X線活動の周期)の132.5日で折りたたんだものです。 図で示してあるように、今回(赤い星印)の増光が始まった時期は前回と比較すると約1週間ほど早く始まっています。これは、今回の増光がプリカーサーと呼ばれる現象である可能性を示しているだけでなく、今後おおきなX線アウトバーストが起きる可能性があることも示唆しています。

lc_folding_crabunit

II Peg が大きなX線フレアを起こしました。

Saturday, April 10th, 2010

MAXI の GSC は II Peg (RS-CVn type Star)から大きなフレアを検出しました。 X線の明るさのピークは、2010年4月5日03時58分(UT)の周回で得られ、その時点での明るさは2-10 keVのエネルギー帯域で約 70 mCrab と、MAXI で観測した星のフレアにおいて最大級でした。

下の図はGSCカメラで得られたスペクトルで、過去(2005年12月16日 11:21:52 UT)にSwiftで観測された、同じくII Peg からのフレアのスペクトルと類似していることが確認されました。

IIPeg_spec