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2016.07.15 2016年国際宇宙ステーション研究開発会議においてMAXIの研究成果がトップ研究成果のうちの一つに選ばれました

アメリカ宇宙航行学会主催の「2016年国際宇宙ステーション研究開発会議」においてNASAは7件のトップ研究成果を選定し、MAXIは「Innovation in Earth and Space Science」を受賞しました。 2016年7月12-14日にアメリカのサンディエゴで開催された会議にMAXIチームを代表して参加\(^{[1]}\)した理化学研究所の三原建弘専任研究員は次の様に述べています。

「この度は日本の装置であるMAXI(全天X線監視装置)が、栄えあるアメリカ宇宙航行学会のISS R&D会合賞を頂くことになり、大変名誉なことだと思っております。これは、今までMAXIを製作、打上げ、運用と助けて下さったJAXAの皆様と強いサイエンスを貫徹した理化学研究所を始めとするMAXIチームの方々のおかげであると感謝しております。MAXIは運用開始7年を経てまだまだ正常に動作しております。継続は力なりを銘に新しい装置とも連携し、日本のステータスを示すべく、さらなる成果を上げていきたいと思います。日頃は宇宙飛行士の活躍に隠れて目立ちませんが、JEMを使った地道な宇宙科学研究もなされており、世界的に評価されていることを、これを機に皆様に知っていただければ幸いです。」


(左)授与された盾、(右)授賞式の様子、中央がMAXIチーム三原

MAXIは2009年8月の観測開始から7年間にわたってX線の空を観測し続けていて、これまで350件の天体変動現象について世界中の研究者に対して速報してきました。加えて、MAXIのX線観測データは150件以上の査読付き論文で利用されており、ブラックホールや中性子星連星を始めとした高エネルギー天体の研究に大いに役立っています。

2016年2月にLIGOチームによって最初の検出が報告された重力波の研究では電磁波による全天モニタが重要だと考えられていて、国際電磁波フォローアップグループとしてMAXIチームが参加した論文\(^{[2]}\)が米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載されます。ISSにおける宇宙物理学的観測ミッションとしては、同じ船外実験プラットフォームで運用中の高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)や、NASAのNICER望遠鏡(2017年2月に打ち上げ予定)があり、それらとの共同観測が期待されています。このような状況において、今後MAXIの価値は更に高まっていくものと考えられます。

NASA News (2016.7.15)。 (MAXI部分の ハードコピー )

JAXA ISSニュース (2016.7.15)

理研トピックス (2016.7.22)

\(^{[1]}\) ISS R&D学会 MAXI発表資料 【PDF18MB】 (2016.7.13)

\(^{[2]}\) Abott B. P. et al., The Astrophysical Journal Letters, in press

2016.06.01 日本天文学会欧文誌特集号「 Ten Years of Suzaku and Six Years with MAXI」が発行されました

この特集号でそれぞれ10年と7年に渡って観測を続けてきた「すざく」衛星とMAXIの成果を まとめたもので、8編のMAXIデータを用いた査読付き論文が掲載されています。
このうち「MAXIの速報システム」について記述した論文\(^{[1]}\)では、国際宇宙ステーションの リアルタイム通信を有効活用した突発天体発見システムの概要と、運用開始から後期延長運用までの 7ヶ月間に同システムで発見した15の新天体を含む240件の速報について説明されています。
また、0.7-7keVの低エネルギーX線に感度を持つSSCが検出した天体についてまとめた 「MAXI/SSC 0.7-7 keV カタログ論文」では、1990年代に活躍したROSAT衛星以来となる 2keV以下の低エネルギーX線で見える天体についての貴重なデータが収録されています。

\(^{[1]}\) Negoro,H. et al., Publications of Astronomical Society of Japan, 68, S1 (2016)
\(^{[2]}\) Tomida,H. et al., Publications of Astronomical Society of Japan, 68, S32 (2016)

2016.01.06 26年ぶりに活動を再開したX線新星「はくちょう座V404星」の大規模連携観測にMAXIチームの研究者が参加し、成果論文が英科学誌「ネイチャー」へ掲載されました

京都大学、JAXAなどの研究者からなる国際研究チームは、2015年6月15日から7月初旬にかけて急激な増光を示したブラックホール連星はくちょう座V404星において、今までX線でしか観測できないと思われていたブラックホール近傍からの放射エネルギーが5分~2.5時間程度の周期で明滅する振動現象を目で見える可視光で初めて捉え、2016年1月6日付の英国科学誌「Nature」誌の電子版に発表しました。
 MAXIは常時観測という特徴を活かし、初期の活動開始を捉え全世界に通報しました。その後世界各地のプロ・アマチュア天文家による大規模な連携観測が行われ、今回の発見につながりました。

過去のトピックス

2015.03.31 2018年3月までの3年間の後期延長運用が認められました

MAXIは2009年8月にX線による全天の監視を開始しました。当初から予定されていた初期運用および2年間の定常運用の後は、2015年3月まで3年間の後期運用を実施してきました。 当後期運用期間の終了を控えて再度の運用延長の可否がJAXAにおいて審査された結果、2018年3月までの3年間の後期運用延長が承認されました。
MAXIは今後も、新しいX線源の出現速報、高エネルギー天体(中性子星の連星系、ブラックホールの連星系、活動銀河核、白色矮星など活動的星)の長期にわたる強度変動モニターの提供、X線アウトバースト(突発活動)の速報により、全世界の天文学コミュニティーに貢献していきます。

2014.03.20 MAXIに搭載された観測装置について記述した論文が日本天文学会の欧文研究報告の論文賞に採択されました 【MAXIサイエンスニュース53号(資料PDF276kB)】

2013.11.22 観測史上最大級のガンマ線バーストを日本のグループが宇宙と地上から観測

2013.11.14 新星爆発の瞬間の観測に成功 -MAXIが「火の玉」をとらえた-

2013.08.01 MAXIが3年間に検出した500個のX線源の性質についてまとめたカタログ論文が「アストロフィジカルジャーナル」に掲載されます

Hiroi,K. et al.(2013), The Astrophysical Journal Supplement, 207, 2

2013.02.22  MAXIが“極”超新星(ハイパーノバ)の痕跡を発見

2011.08.25 MAXIと米国スウィフト衛星を用いた観測による成果論文の英科学誌「ネイチャー」への掲載について

2010.10.22  ケンタウルス座に新X線天体を発見

2010.09.29 MAXIが新しいX線新星「MAXI J1659-152」を発見しました

2010.09.22 「草食系ブラックホール」XTE J1752-223の観測結果について日本天文学会で記者発表を行いました

2010.01.13 MAXIが取得した観測データの公開を開始しました

2009.11.26 世界最速で全天X線画像を取得に成功

2009.08.18 最初の画像の取得に成功しました

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